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ジャワ原人の歯 |
2007年7月29日 12時03分
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1996年インドネシアで「サンギラン初期人類遺跡」英語名:Sangiran EarlyManが世界遺産に登録されました。サンギランは、水田、畑が広がっているのどかな農村で雨が多いため土壌浸食により各地で地層が露出してるため化石や遺物が発見さやすいのです。今からたった10年前の1997年日本・インドネシアの合同調査隊がジャワ原人の子供の歯の化石を発掘しました。初期人類遺跡として世界遺産に登録されてるのは、ココ以外に南アフリカ共和国の「スタークフォンテン、スワークランズ、クロムドライおよび周辺の人類化石遺跡」、エチオピアや中国などにもあるとのこと。
国立科学博物館部長で東大の馬場先生によると顔面形態分析からジャワ原人とオーストラリア先住民の共通先祖を指摘しました。そのごいろいろと研究・調査を進めていきジャワ原人でも初期・中期・後期というものがあり、もともとサピエンスが拡散しはじめる前のユーラシでは中央から離れた東西両端で独自の進化を遂げた集団があって周氷河の寒冷気候に閉ざされたヨーロッパのネアンデルタールに熱帯の溝によって大陸から隔てられていたのがインドネシアのジャワ原人だったのです。 DNA配列から現代人と一致するものはみつかっていませんので両者を別種とみなすのがよさそうとの事。
先生の研究は多地域進化説のよりどこを否定したとこで、間接的にアフリカ起源説をしめすことになります。アフリカからたったの数万年まえにジャワにきたサピエンスはジャワ原人を絶滅(DNA的と思われます)させオーストラリアに渡りオーストラリア先住民となりました。それから100万年ものあいだ遺伝子交流のなかったジャワ原人とサピエンスは全く混血しなかったのだろうと示されています。〜〜〜10万年50万年、100万年というスケールはなかなかこの目で実際にみられないためわかりやすい化石などでしっかりと実感していたいものです。
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http://dental.eco.to/myblog/archive_2.htm
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